事業活動における、あらゆる場面の環境負荷低減に努めます。

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環境理念

わたしたちI-neグループは、MISSION に「We are Social Beauty Innovators for Chain of Happiness」を掲げています。その中のひとつ、「社会・環境」に贈る Chain of Happiness を以下のように言語化しています。

社会・環境に贈る
Chain of Happiness

わたしたちが Chain of Happiness を最大化する背景で、世界の人々や地球環境にとっての負荷を生み出すことはあってはなりません。
時代と共に変化する実態把握に努め、その現実に目を背けず立ち向かいます。
サステナブルな商品開発、寄付や社員のボランティアをはじめとした社会貢献活動、そしてブランドを通した様々な課題の啓蒙など、持続可能な世界を目指し、I-neは直接的にも間接的にもポジティブな連鎖を生む存在であり続けます

わたしたちは、Chain of Happiness 実現に向けて、事業活動におけるあらゆる場面の環境負荷低減に努めます。本方針は、I-neだけの取り組みでは実現できません。Chain of Hapiness を追求するパートナーであるお取引先さまにも賛同いただけるよう働きかけを推進します。商品開発、調達、製造、物流、販売活動、商品利用及び廃棄までのプロダクトのライフサイクル全体を通して、地球環境の負荷をコントロールし、持続可能な社会・環境の実現を目指します。

02

気候変動対策に関する考え方

I-neグループは、気候変動問題が地球規模の課題であり、事業においても影響を及ぼす大きな問題であると捉え、「カーボンニュートラルの実現」を重要課題(マテリアリティ)の一つに掲げており、2025年までにScope1、2のカーボンニュートラルを実現します。Scope2である自社で電気を使用したことによるCO₂に関しては、東京支店は2022年11月に実質的に再生可能エネルギー由来の電力に切り替え、その他拠点に対してはトラッキング付きFIT非化石証書により、Scope2におけるCO₂排出量を実質ゼロにいたしました。

しかし当社では、自社から排出されるGHGであるScope1、2よりも、その他間接排出量のScope3が90%以上を占めています。脱炭素経営に向けたアクションを進めるため、2040年Scope3を含めたカーボンニュートラルの実現を目標に取り組みを進めて参ります。

この目標の達成は当社だけの取り組みのみでは決して実現できないため、ビジネスパートナーにも賛同いただけるよう働きかけを推進し、事業活動を通じて排出される温室効果ガス、特にCO₂排出量の把握と削減に取り組みます。

03

TCFD提言に基づく開示

I-neグループでは、2023年10月にTCFD(気候変動関連財務情報開示タスクフォース)の提言に賛同を表明しました。I-neの気候変動のリスクと機会を認識し、成長機会とリスク低減・予防のためにTCFD提言の枠組みを活用し、積極的な情報開示に努めていきます。

04

商品における取り組み

パッケージの環境対応

製品容器には再生可能な有機資源を原料とするバイオマスプラスチックを積極的に採用し、石油由来のバージンプラスチックの使用量を削減するとともに、原料となる植物の生育時のCO₂吸収、焼却時のCO₂排出量削減によりライフサイクル全体でのCO₂の排出を低減しています。また、詰め替えを推奨し、家庭から出る廃棄プラスチックの削減にも寄与しています。他にも、2023年10月にリニューアルしたBOTANISTシリーズでは、容器ラベルのインクに環境負荷の少ない植物由来のバイオマスインキ、アテンションシールに使用済みペットボトルから作られた再生PETを使用しています。

アウトレット店舗展開による商品廃棄の削減

販売可能な商品の廃棄ゼロを目指して、シーズンオフやリニューアル前の商品などを廃棄せず、一人でも多くのお客様へお届けできるように、特別価格でご提供するアウトレット店舗「BOTANIST Factory」を運営しています。また、2023年は、美容家電ブランド「SALONIA」でもアウトレット店舗「SALONIA DEPOT」を期間限定のPOP UP SHOPとしてオープンしました。

小型家電回収の取り組み

小型家電は適切にリサイクル処理を行うことで、回収量の92%を再生利用できる魅力的な資源です。当社の美容家電ブランド「SALONIA」では、使わなくなった小型家電を次の資源に活かすサーキュラーエコノミー型プロジェクト「SALONIA RECYCLEBOX PROJECT」を小型家電リサイクル認定業者のリネットジャパンリサイクル株式会社と連携して開始し、2023年はSALONIAのアウトレット店舗にて回収を行いました。今後もI-neグループのアウトレット店舗にて小型家電回収の取り組みを推進していきます。

再生紙や認証紙の使用

商品の外箱、化粧箱、段ボール、セット用の資材などの紙は、再生紙もしくは適切に管理された森林から作られた環境に配慮された認証紙を使用しています。

ソメイヨシノの保全活動

美しい日本のサクラを未来に残すために、日本さくらの会を通じて、スプリングシリーズの売り上げの一部を寄付し、ソメイヨシノの保全活動を支援しています。

アップサイクル原料の活用

捨てられるはずだった廃棄物や不用品を新しい製品にアップグレードする「アップサイクル原料」を様々な商品に活用しています。

商品 アップサイクル原料
BOTANIST春限定商品「ボタニストスプリングシリーズ」 街路樹の枝の剪定時に出るソメイヨシノの葉を活用
BOTANIST夏限定商品「ボタニカルリフレッシュシリーズ」 植物エキスの製造で生じるエキス抽出後の植物を堆肥化し、その他農業等へ利用できるようにすることで廃棄物を最小化した「ホワイトティーエキス*1」を活用
BOTANISTヘアケア商品 和三盆糖の製造過程で生まれる副産物を有効活用した「サトウキビ由来の糖蜜*2」を活用
YOLU春限定商品「サクラ ナイトリペアシリーズ」 さくらリキュールを製造する際に出る残渣を用いて抽出した「サクラエキス*3」を配合

※1:チャ葉エキス(保湿成分)
※2:トウミツ(保湿成分)
※3:オオヤマザクラ果実エキス(保湿成分)

原料の透明性

2023年にフルリニューアルしたBOTANISTのヘアケア商品では、国産原料への切り替えを進め、サトウキビ由来の糖蜜(香川県産)*4、白樺発酵エキス(北海道産)*5、お米由来のナノセラミド(国産)*6を使用し、従来よりもトレーサビリティに配慮した処方を実現しました。また、定番シャンプー・トリートメントにおいて、化粧品の自然・オーガニックに関する基準である「ISO16128」に基づく指数表示を「自然由来指数91%(水を含む)」と表示しています。

※ ダメージケア トリートメントの場合
※4:トウミツ(保湿成分)
※5:ガラクトミセス/シラカンバ樹液発酵液(保湿成分)
※6:スフィンゴ糖脂質(保湿成分)

植物資源の循環

新たな植物資源の循環プロジェクトとして、白樺原料用農場「BOTANIST白樺ファーム」を北海道中川郡美深町に開設しました。BOTANISTの地肌ケアのキー成分となるのが、北海道の白樺から採れる白樺樹液と白樺発酵エキスです。当プロジェクトは、BOTANIST(シャンプー・トリートメント)で白樺樹液を使用した分の白樺の苗木を植え、育て、そこからまた樹液を採取して使用していくという循環サイクルを目指した取り組みです。

05

社内におけるリサイクルの取り組み

I-neでは社内から出る廃棄物の削減に取り組んでいます。2023年より資源循環サービス「MaaR for buisness」を導入し、事業所から出るリサイクルできるゴミを「ゴミ」ではなく「資源」と考え、ペットボトルキャップ、ペットボトルラベル、クリアファイルなどの事業所から出る備品の分別と回収を促進しています。
また不用になったコピー用紙をアップサイクルするサービス「PELP!」を導入し、社内にて発生した古紙の再生紙化を行い、全社員の名刺にPELP紙を採用しています。

MaaRについて:https://maar.tb-m.com/
PELPについて:https://pelp.jp/