サプライヤー様と共に、持続可能な社会の実現に貢献していきます

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サプライチェーン理念・サプライチェーンポリシー

わたしたちI-neグループは、『We are Social Beauty Innovators for Chain of Happiness』というMISSIONを掲げ、商品をきっかけに始まる幸せの連鎖がBOSS(お客様)、お取引先様、社会、更には地球全体にまで広がり、最大化することを目指しています。
その中のひとつ、「お取引先様に贈るChain of Happiness」を以下のように言語化しています。

お取引先様に贈る
Chain of Happiness

パートナーとして切磋琢磨し、共栄すること、BOSSの人生を豊かにするという同じ志を持つお取引先様とも、リスペクトし合い、お互いの力を最大限に発揮できる関係を構築したいと考えます。
BOSSはもちろん、お取引先様とそのご家族に、さらなる発展や利益をもたらすことにも繋がるよう、単独企業の次元を超え、より多角的な取り組みを通じてパートナーとして切磋琢磨し、共栄し続けます。

当社グループは、サプライチェーン理念に基づき、サプライチェーンポリシーを定めています。新規サプライヤー様はもちろん、既存サプライヤー様へも周知と理解促進を働きかけ、サプライチェーン全体での持続可能な社会の実現に取り組みます。

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サプライチェーンマネジメント

推進体制

当社では、執行役員CSCO( Chief Supply Chain Officer )がスポンサーである分科会を設置し、「責任ある調達」に関する取り組みの推進を行っています。この分科会で議論された内容や進捗状況は、月に1度開催されるサステナビリティ推進会議においてCSuO(Chief Sustainability Officer)に報告されます。

取組報告

I-neグループは、2023年に取引額上位の国内のサプライヤーに対してサプライヤーミーティングを開催し、サプライチェーンポリシーについて説明した上で、人権・環境・腐敗防止に関する「サプライヤー様に求めるサステナブルなパートナーシップ要件」への同意書署名依頼を開始しました

また、取引額上位約80%のお取引先様に対し、人権・環境・腐敗防止に関する自己評価アンケート調査(以下、SAQ:Self-Assessment Questionnaireと記載)への回答依頼を行いました。サプライヤーの回答率は100%、その他お取引先様(委託先、販売先)の回答率は56%でした。回答結果については内容を確認し、詳細確認の必要があったお取引先様に関してはヒアリングを行い、必要に応じて改善要望の実施を行いました。

2024年は全てのTier1サプライヤーに対して同意書署名を依頼すると共に、重要サプライヤー*に対しては、Sedexへの加盟やSAQへの回答を要請し、人権、労働、安全衛生に関することを中心にリスク評価を行いました。SAQによるリスク評価の結果を踏まえ、改善が必要なサプライヤーとは対話をしながら共に改善活動を進めてまいります。

また、2025年4月に新たに定めた「I-neグループ サプライヤー行動規範」をサプライヤーに周知し、その内容について同意を取得してまいります。

*重要サプライヤー サプライヤー戦略を基に、取引規模や商材の重要性、代替不可能性などの観点から選定しています。

従業員研修

サプライヤー様と関わる業務に従事している商品開発部門と調達部門に対し、自社のサプライチェーンポリシーとサプライチェーンと人権に関するオンライン研修を行っています。

Sedexへの加入

I-neは、2023年10月、責任ある調達に関する情報共有プラットフォームを提供する非営利団体であるSedex(Supplier Ethical Data Exchange)に加入しました。今後はSedexのプラットフォームを活用しながらサプライヤーの皆様と協働し、サプライチェーン上の社会・環境・腐敗防止リスクの低減を図っていきます。

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サステナブルな原材料調達

パーム油について

パーム油は、熱帯地域で栽培されるアブラヤシから得られる植物油で、世界で一番多く使用されている植物油です。全体の約8割は食品に利用されていますが、洗剤やシャンプーなどの消費財にも使用されています。主要な生産地であるマレーシアやインドネシアでは農場開発に伴う大規模な伐採や、農場労働者の人権に関する課題があることが指摘されています。
そうした問題を背景に、環境や人権に与える負荷が少ない持続可能な方法で生産されたパーム油が標準となるよう市場を変革するため、2004年に「持続可能なパーム油のための円卓会議(RSPO1)」が設立されました。

持続可能なパーム油への対応

当社商品の成分の一部にアブラヤシのパーム油、パーム核油から製造された成分を含んでいることから、I-neグループでは、マテリアリティに「持続可能な森と水資源への貢献」として「2030年までに認証パーム油の100%切り替え ※B&C2による対応を含む」の目標を掲げています。

目標の達成に向けて、2023年にはRSPOに加盟。2024年にはJaSPON3にも加盟しました。同時に、主要サプライヤー様との取り組みも開始しています。

さらに2024年は、当社の主要ブランドBOTANIST定番ヘアケア5タイプ4の2024年中に製造された商品のパーム油・パーム核油由来成分のうち61%に対して、RSPOにより認証されたB&Cの購入を完了しました。

今後、より多くの商品の認証パーム油への切り替えを進め、持続可能なパーム油の調達と普及へ取り組んでまいります。

1 RSPO 持続可能なパーム油のための円卓会議(Roundtable on Sustainable Palm Oil)。持続可能なパーム油の生産と利用を目的に2004年に設立された非営利団体。
2 B&C(ブック・アンド・クレーム) 認証油のクレジットが生産者と最終製品製造者・販売者との間でオンライン取引されるモデル。生産者が認証パーム油の生産量に基づいて発行した認証クレジットを、最終利用者が購入することで、認証パーム油の生産者を支援することが可能。
3 JaSPON 持続可能なパーム油ネットワーク(Japan Sustainable Palm Oil Network)。2019年に設立された日本市場における持続可能なパーム油の普及に取り組んでいる非営利団体。
4 BOTANIST定番ヘアケア5タイプ BOTANIST モイスト・スムース・ダメージケア・スカルプクレンズ・バウンシーボリュームの5タイプを指す。各タイプのシャンプー・トリートメントの合計量に対して、B&C購入率を算出。