オリジナルを創り出すインハウスクリエイティブチームの在り方(熱い思い、詰まってます)
人事の友原です。こんにちは!
私たちのブランドの多くは、社内のクリエイターたちが制作しています。
ブランドコンセプト立案、パッケージデザイン、ヴィジュアル制作、SNS、動画、販促物、webサイト、LP…そのありとあらゆるクリエイティブを担っているのが弊社のクリエイティブ部門であるブランディング本部です。
どのブランドにもそれぞれのブランドストーリーや世界観があります。
今日はそのクリエイター集団の生みの親であり、
弊社の取締役兼ブランディング本部の本部長・今井氏に根掘り葉掘り聞いてきました。
今井氏自身のことからクリエイティブを生み出す上で大切にしていることまで。
弊社の創業メンバーでもある今井氏。
その言葉の端々にI-neらしさを感じていただけると思います。
そして、私たちのブランドに対する熱い思い。ぜひ、知ってください。
どんな流れでI-neに?
友原(以下略):今井さん、よろしくお願いします! まずはI-neにジョインしたきっかけを教えてください。
今井:大学時代にさかのぼるんだけど、
弊社社長の大西と大学が一緒で、「自分でビジネスしてる声が低い人」って大西を紹介されて友人になったんです。
当時自分は、今役員の一人の販売本部長の杉元と、京都の山甚ハイツってとこで二人暮らしをしてて。
そこに、お金がない僕らのために大西が食料買って遊びに来てくれてた。
なかなか就職が決まらない杉元を見かねて、大西が当時すでに始めていたビジネスを法人化するから、そこで一緒に働かないかと杉元を誘ったんですよ。それが、I-ne創業の瞬間。
自分は当初、アパレルや音楽関係の仕事で生きていこうと考えてて。
創業の一年後にI-neに加わる事になるんだけど。
なるほど。 今とは違う業界だけど、クリエイティブなことをしたいと、当時から考えていたんですね。
今井:そうですね!
当時、自分は別の仕事をしていたんだけど、
大西からEC事業をスタートしたいから手伝ってほしいって声かけられて。
ただのフリーターだったし、ECもデザインも知識ゼロで、全く何もない状態からスタート。
最初は正直、気軽な気持ちではじめたけど、
自分たちで商品、ブランド、ビジネス、会社を作っていくこと自体が、クリエイティブそのものだと気づき、I-neに没頭していきました。
ブランディングの極意とは
弊社が大切にしているのがブランドの世界観。
その徹底した世界観を構築していく肝になるのが、ブランディング本部。今井さんが、”クリエイティブ”において大切にしていることってずばり何ですか?
今井:人の心を動かすこと、共感・共鳴を生むこと。
ブランド・商品を認識してもらうという事は、人の貴重な、意識や時間・瞬間をいただく事なので、発信側としては、出来る限りポジティブなインスピレーションになるよう、より良い表現を追求したいと考えています。
“より良い表現”とは、良いインスピレーションを与える事。
エナジャイズ、エモーショナル、ユーモラス、ハッとするような問題提起を与える表現の事。
その表現の追求をすることが、今より世界をちょっと良くする、
そして ”優しい世界” 実現への貢献になると信じています。
日々そのスキルを高めるために、インプットとアウトプットを心がけています。
ちなみに、最近今井さんが注目しているクリエイターはいますか?
Cintascotch (Javier Pérez)
Steve Cutts
Danwitz
Lernert & Sander
とかですかね。
ユーモラスに社会風刺してる感じとかがたまらないですね。
良いクリエイティブを見ると、自分も表現したい欲求に駆られます
インハウスデザインチームだからこその価値
I-neの強みの一つが、「インハウスクリエイター」という点。
社内にクリエイターがいて、ブランドをディレクションする集団という意味合いですが、
インハウスだからこそ生み出せる価値って何だと思いますか?
今井:パーパス・ドリブンとデータ・ドリブンを土台としたクリエイティブ表現ですかね。
まずは、パーパス・ドリブン。
ブランドの情熱・熱量が、そのままダイレクトにボスに伝えられるという点。
多くのメーカーの場合、制作会社や広告代理店を通してクリエイティブ制作やコミュニケーションを行っているので、ボス(お客様)に伝えるまで伝言ゲームになり、意図してない伝わり方をしてしまったり、他社の担当者でバラつきが出たりする。
その点、僕らはブランドコンセプトからCRMまでトータルでデザインするので、ブランドの一貫性が保てる。
そして、データ・ドリブン。
細かな社内データ(売上、CVR、CTR、エンゲージメント数、レビューetc)を、リアルタイムで見ながらスピーディーにクリエイティブPDCAを回せるというメリット。
それを全てのタッチポイントに素早く反映できるという点。
これこそが、インハウスである価値かなと思います。
逆に懸念点があるとしたら?
ブランドが個人に依存し、表現や思考が閉鎖的になる点。
この問題を解消するために、他部署や他社クリエイター、他業種エージェンシーと協業して高め合っていく事が重要ですね。
弊社には良い人財、他社パートナーがいるので、皆で刺激し合いながら、スキルアップしていきたいですね。
I-neにおけるブランディング本部
今井さんにとってのI-neにおけるブランディング本部ってどんな存在ですか?
今井:ブランディング本部は、ボス(お客様)の頭の中に、理想のブランドイメージを創り育てる役割。
つまりブランドの軸となる存在。
弊社のブランドは、様々な部署スタッフが集まってブランドチームを構成しています。
その中でブランディング本部は、ブランドディレクター的な立場で参画しています。
ブランドの理想像を描き、ボスとの全てのタッチポイントで、イメージが一貫したものになるようクリエイティブを創り統括し、知覚価値を浸透させる活動を行い、顧客体験をデザインする。
かなり広い領域でブランディングが関わってくるのですが、一貫性を保てないとブランドは記憶されないので、ブランドの軸として、イメージコントロールをする。
ブランドイメージの司令塔みたいな感じ。
そして、ブランドの理想像・方向性を描き、皆を導く感じです。
私たちのクリエイティブのファンをもっともっと増やしていくことですね
今井:そうですね。
今の社会に必要とされる会社って、
収益性だけでは無く、社会性や創造性という部分も強い会社だと思ってます。
その軸で、ブランディング本部は全てに関わっているんだけど、特に”創造性”という価値を提供している部署ですね。
みんな根本が良い奴、そしてポジティブ
そんなI-neのクリエイター集団であるブランディング本部。
今井さんからみて、良いところと改善点をあげるとしたらどんなことですか?
今井:まず、良いところは、みんな根本が良い奴。そしてポジティブ。 (友原:わかります!)
まず良い奴ってのは、他者を認め尊重し、相手の想いを知ろうとする人。
これは、ビジネスをする上でも、クリエイティブを高める上でも重要な要素だと思います。
ボスに思いを馳せ、ブランドに関わる全てのスタッフの良い考えを抽出し形にする。
そして、ポジティブ。
同じ時間を過ごすなら、ポジティブに楽しもうというマインドセット。
皆、出来ない理由ではなく出来る方法を常に考えてる。
また皆で集合知を作ろうとしている点もいいところですね。
気づきを毎日CWで共有し合っている、これもいいカルチャーだと思っています。
改善点は、ブランディングとセリングのメルティングスポットを、
全部署スタッフでもっともっと追求していきたい。
クリエイター全員が、クリエイティブマーケターとして、
数値データ上の、クリエイティブ考察スキルを高めていきたい。
そして、皆の思考のネジを外して、ミュータントを作り出したい!
ミュータント・・?
今井:ミュータントは突然変異という意味だけど、
偶発的に生まれた”通常から逸脱した変異物”が、通常物の能力を上回るって事。
つまり、何かの縁でI-neに偶然集った仲間達の知識・経験・センスを重なり合わせて、思考のネジ外して、偶発的な突然変異を生み出したい。
人類や生物が、突然変異を繰り返し進化してきたように、僕らが生み出したモノが、人類の進化に貢献するって夢を描きながら!
自分たち自身が世界的影響力のあるブランドに。
これからのブランディング本部の”野望”をぜひ聞かせてください。
今井:野望?(笑)
人種を超えて、世界中の人々に、ポジティブなインスピレーションを与えられるような影響力のあるブランドを作りたいですね。
ブランドが共感される事は、ブランディング本部が共感される事と同義ですから。
そして、I-neそのものを世界的に影響力のあるブランドカンパニーにして、
大きなChain Of Happiness を実現したい。
ブランディング本部・全社スタッフと共に、それを創り上げる事が野望です。
ボス(お客様)を魅了する事だけをブレずに追求していたら、皆の小さな気づきやアイディアの積み重ねで、市場を変え、世界を変える事が出来ると本気で考えてます。
SNS時代、バタフライ効果が起こりやすいので。
あとスタッフ達には、世界的なクリエイティブ賞(カンヌライオンズとか)取ってほしいですね。
けど、それが目的になるとブレちゃうので、結果受賞しちゃう感じが理想ですね。
想像しただけで、ワクワクしますね。
実際にいくつかアワードを受賞しているメンバーやブランドもありますね。
クリエイター(クリエイティブな発想が出来る人)が、ビジネス全体、会社全体にもっと参画して、全体をデザイン・クリエイトしていったら、社会が今より良い方向に向いていくんじゃないかと思ってます。
クリエイターって、目の前の利益よりも、人の心を震わせる事に喜びを感じる人だと思ってるので!
ビジネスを作る過程そのものがクリエイティブ!ですもんね。
やはり、今井さんは思ってたとおりビジョナリー。
貴重なお話ありがとうございました。
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