コンサル&代理店出身者に聞く、I-neで働く面白さ。

コンサル&代理店出身者に聞く、事業会社で働く面白さ。

I-neには事業会社や美容業界に留まらず、さまざまな企業から転職を果たした人材が集まっています。ここでは、デザイン系制作会社、監査法人、コンサルティング会社出身のメンバーを招集。異なるバックグラウンドを持つ3名に、事業会社であるI-neへ転職した理由、前職との違い、自身の変化などについて聞きました。

※所属、役割は取材当時のものです。

ビューティーケア事業本部 ブランディング部

吉永 久美

制作会社勤務のデザイナー、飲食メーカー勤務のインハウスデザイナーを経て、ブランドディレクターとして、2015年I-neへ入社。入社直後から「BOTANIST」のヒット、新ブランドの立案と社内が目まぐるしい中で、カオスプレイヤーとして立ち回る。課員をまとめマネージャーとしても奮闘中。

ファイナンス&IT本部 ファイナンス部

杉江 徹郎

監査法人にて会計監査業務に従事後、税理士法人にて税務コンサルティングに従事。2019年にI-neへ入社後、当時の経理課にて2020年の東証マザーズ上場へ向けたプロジェクトなどを担う。以降も、企業価値を高めるという命題に挑み続ける、ファイナンス部部長。

価値創造研究室

水田 暉人

総合系コンサルティングファームの戦略系部門で活躍後、1年間イギリスへ留学しMBAを取得。2023年I-neへ入社。新たな部門である価値創造研究室の立ち上げから参画し、主にサステナブルに関わる領域を担当している。

I-neに転職した理由

まずはそれぞれ、入社前の経歴と、I-neへの転職理由を教えてください。

杉江

私はまず公認会計士の論文式試験に合格後、新卒で監査法人に入社しました。そこで約5年間勤めた後、監査のみならず専門家としてさまざまなクライアントにアドバイスや提案をするコンサルティング職を目指し、税理士法人へ転職。国際取引に関わる税務コンサルタントを担当しました。そこで5年程経った頃、未熟ながらひと通りの業務やマネジメントなども経験できたと感じ、この先は資格を生かしてさらに広く活動したいと、二度目の転職活動を始めました。当初は独立なども考えましたが、転職アドバイザーの方に勧められたのが、ベンチャー企業のファイナンス部門。この道ならプレイヤーとしても多くの経験ができて今後のキャリアも広がると言われ、面白そうだなと思ったんです。その直後、I-neへ応募したという経緯があります。

吉永

私は新卒でデザイン系の制作会社にデザイナーとして入社し、約6年間勤めた後、飲食系企業のインハウスデザイナーに転職しました。そこで2年程働くうちに、技術の進歩が目覚ましい中、誰もがデザイナー業務ができる時代が来たという感覚が強まってきて。それならば、今後はもう一段階上のディレクション業務をしていきたいと思い、転職活動を始めました。特に事業会社を目指していたわけではなかったのですが、私も杉江さんと同様ちょうどタイミング良く、転職エージェントの方から紹介されたのがI-neでした。

水田

私は新卒で総合系のコンサルティングファームに入社し、戦略系部門にて多様なクライアントの中期経営計画策定、M&A、新規事業開発などを担当しました。ここには約5年間勤めたのですが、4~5年目でスマートシティプロジェクトに携わったことが転機に。この時、社会的に価値の高い活動をビジネスとして成り立たせることの難しさを痛感すると共に、こういった領域を自分の軸に据え、本気で突き詰めてみたいと思ったんです。とはいえ、まだ迷いもあったので一旦勉強しようと、1年間イギリスへ留学してMBAを取得。この期間で、自分は特にサステナビリティとビジネスの両立に取り組みたいという意思が固まり、転職活動を始めました。その過程でI-neに出会い、本気で社会的意義のある活動を推進している強い思いに感銘を受け、入社を希望しました。

前職とは異なる難しさ、楽しさ

では、入社してからの仕事内容を教えてください。

杉江

私が入社したのは2019年3月で、ちょうどI-neが2020年9月の東証マザーズ上場を目指して準備を進めていた時期。経理としての職責を担いながら、上場のプロジェクトチームに参画し、経理体制の強化や決算上のあらゆる課題をクリアする役割を担いました。一方、現在はFP&Aチームとして実行している管理会計向上や中計モニタリングなどのフローの整備にも本腰を入れ始めた時で、それらの業務にも携わりました。その後もさらなる成長を目指す中、いかに企業価値を上げていくかという部分にフォーカス。ファイナンスとしてできることは何でもやる姿勢で、あらゆることに挑んでいます。

吉永

私は、前職の8年間はデザイナーでしたが、I-neではディレクション業務を中心に仕事をしています。
ブランドのディレクションということで、ブランドが生まれるときからローンチしてお客様の手に渡るまでを自分の責任範囲として、捉えるようになりました。カルチャー的にも「私の仕事はここまでだから、これだけやっておけばOK!」ということはないので、ブランドを軸に議論をしていると、「これはあの人に相談しよう」「このアイディアはこの人に伝えよう」とどんどん気づきが生まれて、これまで以上に自分発信のブランドに対するアクションが増えたように感じます。
このプロセスすべてが試行錯誤の繰り返しで、ローンチ時やお客様の声が届いた時の喜びもひとしおです。

水田

私は2024年1月に設立された、価値創造研究室という新しい部署に在籍しています。I-neとして商品開発を軸にしつつも、足元のビジネスというよりは、もう少し時間をかけなければ達成できないようなことをテーマに取り組む部署です。複数名のメンバーそれぞれが専門性を持ち、研究、EC向けの開発、既存ブランドのグローバル展開など、各自のテーマを追求しています。私は、サステナビリティを軸に活動。例えば、パーム油の認証切り替え、リサイクルの新規事業考案、サステナブルに特化した新規ブランド創出などに挑戦しています。短期的な成果が求められるものから、長期的なものまで様々です。

仕事を進める中で、前職との大きな違いを感じる部分はどこですか?

杉江

前職はどちらかというと専門性を突き詰める形でしたが、今は企業価値向上に対するあらゆる課題に広く取り組んでおります。 また、コンサルタント時代は特定の問題に対して最適解を導き出し、クライアントへ提案するまでが仕事。実行するのはクライアントでした。対して、今は色々な課題に対して提案をして、さらに自ら実行して解決まで持っていくことが仕事。社員数が300名を超えて成長し続ける中、いかに全社最適を実現できるのか考え、実行の過程では多くの人が絡む中で最適な意思決定を導き、進めていきます。考える領域も関わる人数も、格段に広がりましたね。

水田

私もコンサルタントからの転職なので、杉江さんと同じようなことを感じています。また、前職は常にプロジェクトベースで、期間とやるべきことが明確に設定された中でひたすらクオリティを突き詰め、お客様に納得度の高い提案やアドバイスをすることが仕事でした。でも、今は良くも悪くも正解がなく、時間軸もかなり長く設定されている中で、目標の実現に向かって色々な人を巻き込みながら突き進めていくスタイル。前職とは異なりますが、楽しさを感じながら取り組んでいます。働き方にも変化があって、自分主体でスケジュールを引き、早く帰る日・在宅勤務で集中する日、などを作ってメリハリをつけて働くようになりました。

吉永

私が前職との違いを一番感じたのは、自分が良いと思ったデザインについて、「なぜこれが良いのか?」を他部署の人にきちんと言葉で説明して納得を得る必要があるということ。前職ではずっとクリエイティブ畑で同じ感覚の人に囲まれていたため、言葉にしなくても伝わる部分が多かったんです。でも、今は営業、EC、開発など、全然畑の違う人たちへの説明責任がありますし、皆で議論した内容を集約してデザインに落とし込み、それをきちんと分かってもらえないと、通りません。そこが一番大切な部分であり、当初も今も難しさを感じる部分ですね。

入社して感じた、I-neならではの面白さ

入社してから感じたI-neの特徴、I-neならではの面白さはありますか?

杉江

I-neは今やプライム企業にまで成長していますが、まだまだ面白いことをやっていくマインド、フットワークの軽さが残っている点が特徴だと思います。中期経営計画に沿って経営課題に取り組む一方、異なる側面からのアイデアも多く出てきて、「じゃあやってみよう!」と実行に移す、チャレンジ精神を感じる場面が多々あるんです。中には、これまで自分が経験したことないこと、会社として前例がないこともたくさん。成長に対して貪欲に真剣に議論を交わしながらも、楽しさを忘れずに体現し、あらゆる課題や挑戦が入り混じって進んでいくところが本当に面白いですね。この先も何が起こるか、良い意味で予測がつきません。

吉永

そうですね。私も約9年勤めていますが、本当に飽きないなと。しっかりと地盤は固めつつ、ベンチャーマインドを持って、考えながら走っている人が多い印象です。だから毎日違うことをやっているような感覚で、同じことの繰り返しがない。刺激的な環境です。

杉江

そうそう。この先も何が起こるか、良い意味で予測がつきません。

水田

私も同感で、新しいことをどんどんやっていくというのは、日々体感していることです。周りのメンバーと世間話をしているだけでも色々なアイデアが次々と出てきますし、それを形にしていくことが非常に面白いなと感じています。また、I-neでは日々さまざまな議論が行われていますが、皆さん時には前提を無視してどんどんアイデアを出すところが、当初はかなり衝撃的で。

吉永

あぁ、確かに(笑)。

水田

前職では、議論には前提と論点があって、それに対して意見を出し合うのが通例でした。それがI-neでは、「でも、こういうの面白くない!?」というアイデアが急に続々と出始めたかと思うと、「それなら、ちょっと前提を変えてみようか?」なんて言いながら回していく。それで、もちろん最後にはきちんと論理的にまとめる。論理一本だった前職と比べると、そのギャップに楽しさを感じています。

新たな環境での自身の変化、成長とは

I-neに入社して自分自身が変化した、成長したと感じる部分はありますか?

杉江

I-neにはさまざまな人がいますし、さらに多彩なバックグラウンドを持つ人が続々と加わっています。そして、色々なアイデアがどんどん出てくる環境が生まれている。その中で、自分も自然と視野が広がっていると感じます。それに、出てきたアイデアを皆で議論できる機会がたくさんあることが、すごく良いなと思っていて。皆さんと意見を交わす楽しさと、それによる自身の変化を感じています。

吉永

私も自分の視野や、考える範囲が広がったと感じています。前職でもお客様のことを考えてデザインをしていましたが、I-neでは本当にBOSS(お客様)のため、社会のため、環境のためになっているのかなど、広い範囲で考えて、自分の仕事に反映することを求められるので。また、議論はもちろん、普段業務をしているだけでも色々と気づかせてもらえる環境。自分の考えとは違う人の意見を聞ける機会が多いので、その度に「その観点は持っていなかった!」と、色々な気づきを与えてもらい、自身も成長できていると感じます。

水田

私はまだ入社して8か月程ですが、提案に対して「なぜそれをやりたいのか?」を強く問われることが多くて。前職では業務上そういったことを考えることは少なかったのですが、今は自分の仕事に思いを込める、そこに魂を据えることを促され、できるようになってきていることに成長を感じています。また、日々の行動にも変化が出始め、いつでもどこでもイノベーションやアイデアの種を探すクセがつきましたし、想像する時間を多く取るようになりました。何かをインプットして、理解して終わりではなく、そこからさらに「自分だったらどうするのか?」を考える。そこは大きな変化だと感じています。

I-neには今回ご紹介した3名のような、全く異なる環境から飛び込み、それぞれの強みを生かしながら活躍している社員が数多くいます。今とは違うステージで、自身の経験を糧にしながらも新たな役割、仕事の進め方、環境などを積極的に面白がれる方。楽しみながらチャレンジを続け、自分自身を変化させて成長し続けたいという方に対して、活躍の場があると言えそうです。